こんにちは。はたらいたです。
最近競馬ソフト作成の動きを見せていなかったわけですが、全く何もやっていなかったわけではないのでちょっと個人的に面白かったデータを出してみたいと思います。
テーマは道中前に行きたがる騎手、上がり勝負したがる騎手です。
これが馬券につながるか、と言われれば多分つながらないと思いますが遊びだと思って付き合っていただければ幸いです。
芝レースの道中の速度と上がり速度の平均を騎手別に比べてみた
という事でやってみたことは、芝レースにおける道中の平均速度と、上がり3Fの平均速度を散布図にプロットしてみました。
距離もクラスも関係なく出しているので参考程度にしかなりませんが面白い結果が出たので共有したいと思います。
相反する二つの仮説
このデータを出すうえで以下の相反する二つの仮説を立てました。
- 騎手の成績により騎乗する馬の質が変わるためY=Xに近い分布になる
- 騎手により好みの脚質があるためY=-X+aに近い分布になる
その上で1の仮説が散布図の要因として強くなるかなと思ったのですが、結果そうでもありませんでした。
騎手別道中の速度と上がり3Fの散布図
対象のレースは2016/1~先週までの芝レースで、100戦以上の実績のある騎手です。
結果はこんな感じ。意外な結果が出ました。
もちろん、仮説1の影響は大きくともに低い数値を出している騎手、ともに高い数値を出している騎手もいますが、意外と仮説2の影響も大きいようで、特に上がり最速の数名は全体的に見ても道中結構脚を溜めているというのが見て取れます。
道中飛ばす騎手、抑える騎手
では、特徴的な結果を見せた騎手を紹介していきたいと思います。
道中飛ばす騎手
さて、こちらが道中飛ばす騎手のランキングです。プロットのどこに当たるかは大体の数値で当てはめてみてください。
mean | |||
---|---|---|---|
KisyuCode | KisyuRyakusyo | track | |
01004 | 西田雄一 | 1 | 60.434417 |
01141 | 中井裕二 | 1 | 60.346058 |
01114 | 田中健 | 1 | 60.244245 |
01049 | 二本柳壮 | 1 | 60.169656 |
01139 | 森一馬 | 1 | 60.151306 |
05336 | バルジュ | 1 | 60.143488 |
01118 | 宮崎北斗 | 1 | 60.111532 |
01131 | 西村太一 | 1 | 60.056327 |
01128 | 川須栄彦 | 1 | 60.028709 |
01146 | 岩崎翼 | 1 | 60.010426 |
全体的に若いジョッキーが上位を占める中、トップに立ったのは西田雄一郎ジョッキーです。他のジョッキーに0.1km/hの差をつけてのトップという結果は散布図上でもかなり特徴的なのではないでしょうか。
さてこの西田ジョッキーですが、道中早いとはいえ上がりの3Fのスピードも決して遅くありません。
西田騎手と言えば違う意味でも道中飛ばす騎手として有名ですが(ピンとこない方はぜひ西田騎手のWikipediaをどうぞ)、スピードに対する耐性という意味において注目のジョッキーだと思います。
こちらでもう一人取り上げるとすれば二本柳ジョッキーでしょうか。こちらも道中飛ばすジョッキーの割に上がりもしっかりスピードに乗っています。ここら辺のジョッキーが地力型の先行馬に乗ったときは要注目かもしれません。
早い上りで勝負する騎手
逆に、早い上りで勝負するジョッキーもいます。
こちらも同様に上位陣を紹介します。