SMAP×SPAPの放送を受けSMAPファン、通称スマ姐さんから「SMAP解散しないで」という声が上がっています。
もちろんファン心理としては解散しないで欲しいという気持ちが強いのは理解できます。
それでも今の状態のSMAPを見て解散しないでというファン心理には反吐が出て仕方がありません。
SMAPの解散は事務所の覇権争いに巻き込まれたごたごたである
各種新聞、週刊誌の報道を見る限りSMAPの解散は最終的には本人たちの意思のようですが、その裏にはジャニーズ事務所が抱える覇権争いがあるようです。
よく耳にするのは後継者争い、SMAPを国民的人気アイドルにまで育て上げたマネージャーとジャニーズ事務所幹部側の主導権をめぐるごたごたが発端といわれています。
そんな中SMAPは内部で亀裂が生じ、お互いの信頼関係が無くなってしまい苦渋の決断の末解散を選びました。
少なくともデビュー25年一緒にやってきたグループです。その決断についてはかなりの葛藤と強い意志があるものと思われます。
もちろん解散を決断したのはSMAPですが、どうしようもない状態に持って行ったのは外部の環境でありSMAP自体は被害者といえると私は考えています。
それでもSMAPの存続を希望するファンに反吐が出る
SMAP解散の経緯は週刊誌に任せるとして、メンバーである香取慎吾さんはこの解散騒動で一時期自殺をほのめかすほど憔悴しきっていたという話もあります。またほかのメンバーの心労も相当の物だったと思います。
それなのに、5人のSMAPが見たいからという理由で存続を希望するSMAPファンには反吐が出て仕方がありません。
その理由は、SMAPファンの存続を希望する声が、日本のブラック企業を生み出したお客様の声にリンクするからです。
SMAPの存続を希望するのと過剰サービスを要求する日本の消費者の共通点
日本の社会、特にサービス業を中心とする業種において特徴的なのは、客が対価以上のサービスを要求するという事です。
やれ、店員の対応が悪いだの、料理が出てくるのが遅いだの何かにつけて客は完璧を要求します。
これはサービス業に限ったことではなく一般企業にも言えます。システム開発でバグを0にしろだとか、原価ぎりぎりまで負けろとか「お客様は神様」の精神が日本の労働社会をどんどんブラックにしています。
もちろん、そのおかげで我々は世界でもトップクラスに便利な生活ができているのですが、それにより自分を犠牲にし苦しい生活を送らないといけない層がどんどん増えているというのが日本の現実です。
SMAPはおそらく高給取りなので生活のレベルは決して低くないとおもいますが、彼だだって相当悩みに悩んで解散を決意したはずです。少なくとも自分の意思とファンの期待に応えないといけないという葛藤の間にはものすごい苦悩があったと思います。
SMAPはそれでも解散を決意したのです。
そんなSMAPに対して5にんのSMAPが見たいから解散しないで、と声高に叫ぶファンは「ファンは神様」かなにかと勘違いしているのではないかと思うのです。
SMAPのメンバーにはアイドルという特殊な仕事をしています。しかし、彼らもまたアイドルである以前に人格を持った人間なのです。
少なくともSMAPは25年間、自分を滅してアイドルの仕事に徹してきました。
これは別のグループですが、kinkikidsの堂本光一も「自分は消耗品だからいつ消えるかというプレッシャー、不安が常にある」というコメントを以前していたことがあります。
そんな過酷なアイドルを25年続けてきて、しかも事務所のごたごたに巻き込まれて、心身も疲れ切ったSMAPに、自分たちが見たいから「SMAPやめないで」というファンは、飲食店や取引先に神様面してくそみたいな要求を突きつける客と何ら変わらないと思います。
SMAPの解散はアイドル界ジャニーズ事務所にとって大きな転機となる事件だと思います。
しかしそれでも存続を望むファンには私は反吐が出て仕方ないのです。「このクレーマーが!」と言いたくなるのです。
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