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馬鹿なこととITと馬鹿なことと競馬と変な資格が好きです。でも馬鹿なことはもっと好きです。

スピード指数特化型競馬予想ソフトの限界

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初めに、安田記念を振り返って

安田記念、非常に面白いレースでした。

前年のスローを見事に逃げ切ったロゴタイプですが、今年の安田記念ではモーリスという決定的な目標馬がいない中、去年の安田記念は再現性が低いと8番人気の低評価。

実際に、今年の安田記念はそれなりに流れる展開となり昨年とは違う前半の早い流れた逃げを打つことになりました。

しかし、ロゴタイプはしっかり残り2着を確保。他の掲示板馬が後から言った馬ばかりの中見事な競馬と言えると思います。

 

さてこのロゴタイプですが、去年の安田記念の印象が強すぎて流れたレースになると向かないと評されていたようですが、実はそんなことはありません。

実は2013年の皐月賞や、2015年の中山記念など流れるレースでこそ実績を出してきた馬です。

血統的にも父方が地力勝負に強いサドラーズウェルズにさかのぼる血統であったり、母方にリズンスターが入っていたりと最近はやりの上がり勝負どんと来いという血統ではありません。

それが8番人気なのですから、結果論として美味しい馬と言えたと思います。

 

また勝ったサトノアラジンもいいレースをしました。能力はあるものの不利を受けたり、展開に注文がついたり非常に難しい馬です。前走のちぐはぐな競馬が評価されてこちらも7番人気の低評価でした。

鞍上の川田騎手は余り後ろのほうで器用に立ち回る印象のある騎手ではありませんが、外枠を活かし、スムーズな競馬、3コーナーに入ったあたりで勝ったなと感じさせるナイスレースでした。

 

スピード指数特化型競馬予想ソフトの限界

さて、自慢です。自慢になってない気もしますが。

 

上記のようなことがあり、今回は馬券を見事に当てることができました。

しかし、サトノアラジン、ロゴタイプは今回4番手5番手評価。これらを本命対抗にしたのはツイッターにも書いた通り距離短縮組のステファノス、アンビシャスの評価を私が勝手に下げたためです。

スピード指数で能力を図る、という事は(馬場を考慮したうえで)その馬の走破タイムを評価するという事になります。

ポテイトーズは過去何走かのデータを評価しているため、近走実績を基にどれぐらいの走破タイムで走れるポテンシャルを持っているか、また、それを今回発揮できるか、という点のみを評価しています。

 

そのため、距離短縮組はペースについてこれなくなって厳しいだとか、藤原厩舎は休み明けを使って仕上げてくことがあるので、ステファノスは叩き2戦目の前走が買いタイミングであるとかそういう情報は全く入っていません。

(大阪杯はステファノス本命でした)

このスピード指数はトータルでの3着内率を導き出すには非常に便利な指標なのですが、上記のようなことが反映されていないためレース個々を評価するのは苦手なんです。

今年のダービーも苦手なレース

さらに言うと今年のダービーも苦手なレースでした。馬場状態でいえばタイムが早く、前に行っても残れる馬場、かつ、横山典弘ジョッキーの巧みなレースづくりによる異様なスローペース。いわば位置取りのハンデを付けた残り数100mの短距離走の様相を呈しています。そうなるとスピード指数は無力です。馬の能力の傾向はわかっても、必要なのは前につけられてかつ早い上りを出せる馬はどれかを探すレースになってしまいます。

そのため指数上位3頭(アルアイン、レイデオロ、ペルシアンナイト)の中から、一番前につけられるだろうアルアインを本命にしたんですが、まさかのレイデオロが途中で動くというファインプレーでした。(ペルシアンナイトも同様に動きましたが、最後伸びませんでしたね。ハービンジャーが悪さしたのでしょうか)

指数派の人には、出足の指数、上がりの指数なども考慮している人もいると思いますが、ポテイトーズはそういうのは全く考慮していません。フラットな実力勝負になったときどの馬が勝つ確率が高いかを出しているだけです。

そのためダービーのようにルメールジョッキーの好騎乗がすべてのようなレース(もちろん指数上位でしたしレイデオロの能力に疑いはありません)は苦手です。

 

さらなる精度向上のために

最近の競馬はもう展開次第というのが正直な感想です。

つまり与えられたデータから展開をどう読むかというのが精度向上のカギになってくると思います。

展開なんぞ読まなくても美味しい馬を選んでその馬券を買うという手法はかの有名な馬券裁判や、イギリス?香港?の投資筋の3連単馬券脱税もありある程度手法として確立しているのかなというのが実感です。

そのため、三連複の美味しい馬券は思ったよりつかないというのが実際に運用してみた感想です。

統計から、投資的に馬券を買う余地はまだまだ残っているものの、システム競馬予想のフェーズは精度向上も重要な要素になってくるなと。

システム馬券2.0は機械学習や強化学習を使用したいと思っているのですが、具体的なアイデアはまだまだわかない今日この頃です。