日テレの夏の風物詩24時間テレビが終わりました。
障害者の頑張りや24時間マラソンなどの感動ドラマを延々と見せつけられる番組です。
そんな24時間テレビをNHKが感動ポルノとぶった切ったことが話題になっています。
障害者の9割が障害者をダシにした感動ポルノが嫌い
NHKの調査では障害者の9割か障害者をダシにした感動ポルノが嫌いという結果でした。
日テレの24時間テレビは昔から偽チャリティー番組と言われ一部の人から嫌われていましたが、その感情はダシに使われた当事者も同じようです。
そもそも(障害者にもかかわらず)頑張っている、だから募金してください。という考え方自体が健常者の傲慢でしかないんでしょうね。
障害のある少年の富士登山企画で虐待?
特に今年は印象的なシーンがありました。
障害のある少年が富士登山するという企画で、嫌がる少年を大人が叩いているシーンです。
そもそも一合目から山頂まで悪天候の中24時間で登山すること自体が健常者でも無茶だと思うのですが、そこまでして障害者の頑張りを欲する必要があるのでしょうか。
無理矢理感動を作るために無茶をするという事の、金を生む以外の意味が全然わかりません。
そもそもチャリティーですらない?
24時間テレビの有名なエピソードに
「海外の大物タレントがチャリティーということで喜んで出演を承諾したら高額なギャラを渡されそうになって戸惑った」
というエピソードがあります。
この「24時間テレビ愛は地球を救う」の出演者にはそれなりのギャラが支払われており、本来のチャリティーの姿とはどこか違う感じがします。
なんというか偽善感が半端ないんですよね。
でもやらない善よりやる偽善、という言葉は間違ってないと思いますし難しいところです。
感動ポルノとはまさしく言い得て妙
そんな折のNHKの感動ポルノ発言です。
これは本当に上手いこと言ったなと思います。
「やらない善よりやる偽善」
これは私の好きな言葉の1つです。
でもなんでこんなに24時間テレビにモヤモヤするのか、これって何かに似てる気がすると思っていたのですか、感動ポルノという言葉を聞いてはっきりしました。
確かにアブノーマル系のポルノを見たときの感覚と一緒なのです。
もちろんNHKの意図する感動ポルノと私の受け取った感動ポルノの意味は違うと思います。
でも、自分の中で24時間テレビのために頑張る障害者さんと、アブノーマル系のポルノで排泄物を食べたり縛られて吊るされたりする女優さんが完全に一致してしまったのです。
なるほど、これは障害者の感動モノのポルノで、そういう性癖の人が見るものだと思えばかなりしっくりきます。
とにかく、なんか後味の悪い感覚がどちらにも共通しています。
でもポルノなら日中にやらないて深夜にやるべきです。
しかしどうせ来年も24時間やるのでしょう。
深夜にやられると唯一の楽しみのしゃべくり7がなくなるので別にそれでいいです。