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石田純一氏の都知事選不出馬により都民が失った2つの可能性

こんにちは。

舛添要一氏の一連の疑惑に寄る辞任により都知事選が行われます。与野党とも候補者選びが一転二転しようやく候補者が告示されました。与党では環境相を務めた自民党衆院議員の小池百合子氏が早々に立候補を表明したものの党の支持を得ることができず、党公認候補として元総務相増田寛也氏を擁立しました。一方の野党も公示ギリギリでジャーナリストの鳥越俊太郎氏を擁立したものの、直前に宇都宮健児氏が出馬を辞退するなど混迷した候補者選びとなりました。

そんな中キラ星のごとく現れて流れ星のように消えていったのが、野党統一候補になれるのであれば立候補するとやる気を見せた石田純一氏です。しかし、都民の支持を得る前に家族の支持を得ることができず、彼は都知事選に出馬することはありませんでした。

私は都民ではないので直接は関係ないのですが、彼が都知事になることにより2つの都政改革ができるのではないかと期待していたため出馬取り消しは残念でありません。今回はもし彼が都知事になっていれば達成できたかもしれない二つの改革について書きたいと思います。

素足に革靴を履く超スーパークールビズの導入

まず一点目は素足で革靴を履く超スーパークールビズの導入です。

石田純一氏といえば素足に革靴を履くことで有名です。もし彼が都知事になっていれば、5/1~9/30までは革靴の下に靴下を履いてはいけない超スーパークールビズが導入できたかもしれません。今のクールビズ、さらに一部で進められているスーパークールビズを超える政策です。まずは都庁の職員から初めて、東京に本社を置く大企業から最終的には東京中のビジネスマンが夏場素足に革靴というスタイルで仕事をする。そんな素敵な未来が彼の辞退によって閉ざされてしまいました。

この超スーパークールビズは大きな経済効果を見込める政策でした。

石田氏は素足で革靴を履くことについてこう言っています。「特にこだわりがあるわけじゃなく、ただ気持ちがいいっていうだけなんです。」石田氏は靴にこだわりがあることで有名です。いい革靴を履けば素足ではいたほうが気持ちいいのです。逆に安物の革靴を素足で履くと汗ですぐ臭くなってしまいます。

超スーパークールビズを導入した場合、安革靴を履いているビジネスマンはすぐに足が臭くなってしまいます。そのため東京中のビジネスマンが素足ではいても気持ちがいい、ジョンロブやガジアーノガーリング、エドワードグリーンの革靴を買い求めるのです。一方で革靴を消耗品として考える人も増えるでしょう。素足で履く以上革靴の耐用年数は短くなります。そのため、安価な革靴を選択する人はその購入頻度を上げる必要が出てきます。また、毎日同じ靴を素足で履いているとどうしても足が臭くなるので履きまわしができるようビジネスマンの一人当たりの革靴所有数が増えることになるでしょう。そうすることによって東京のビジネスマンの靴に対する消費額が飛躍的に向上します。

石田氏が立候補を取り下げたことで都民はそのチャンスを逃してしまったのです。

 

不倫は文化、都立不倫文化博物館の開館

2点目は石田氏が都知事になることで都立不倫文化博物館を開館できる可能性があったということです。

石田氏の名言に「不倫は文化」というものがあります。これはけだし名言で歴史的に不倫、広く言うと男女の性関係というのは文化人類学的にも非常に興味深い問題です。明治以前においては農村部などでは夜這いが日常的に行われ、夜這いで生まれた子供は村の子供として貴重な労働力として扱われました。現代の倫理観において不倫がその名の通り倫理観に反するものであることに異論はありません。しかし歴史的にみると近世以前においては日本でも現在でいうところの不倫が風習として自然に行われていた事実もあるのです。

正義感は大切です。しかしその正義感のみに捕らわれて石田氏やベッキーさん三遊亭楽太郎さんなどを叩くのみでは発展性はないのではないでしょうか。不倫を文化的側面からみてそれを学術的に展示する都立不倫文化博物館は決して箱もの行政ではなく、文化的に有意義なものになったと思います。

思い返せば前舛添知事も文化を大切にする知事でした。知事室に飾るために公費で様々な文化品を購入した実績があります。文化は人間を豊かにしてくれるものなのです。石田氏が都知事になっていればそんな都立文化博物館を開館するという文化的に価値のある政策をきっと進めてくれたと思います。

この2つの政策を実現するためには

石田氏の出馬見合わせによりこれらの政策は暗礁に乗り上げました。しかし私はまだチャンスはあると思っています。

例えば超スーパークールビズについては小池さんに期待ができるのではないでしょうか。彼女は大臣時代にクールビズを取り入れた張本人です。超スーパークールビズの経済効果を正しく理解していただければ小池氏にはこの政策を実現してもらえるのではないでしょうか。一方増田氏に期待できるのが都立不倫文化博物館です。増田氏は自民党公認候補です。東京都連も支持しています。そして自民党は箱もの行政が大好きです。ですので都立不倫文化博物館の文化的価値を正しく説くことができれば建設も夢ではないのではないでしょうか。

そして最も期待できるのが鳥越氏です。彼は公示直前に立候補したため共同記者会見でも「がん検診100%」以外の具体的政策を掲げることができませんでした。もちろんそれ以降政策を固めていっていると思いますが、少しでも多くの具体的な政策がほしいのではないでしょうか。石田氏によってもたらされる二つの案は「がん検診100%」と比較すればトントンぐらいの政策だと思います。また彼はおじいちゃんなのでうまいこといえば一番だまくらかせる可能性が高いと思います。

石田氏は残念ながら家族の支持すら得ることができず出馬を見合わせました。しかし私はこれらの政策をまだあきらめたくはありません。私は都民ではないので都知事選に参加することはできません。東京都知事を選ぶのは東京都の有権者の皆さんです。みなさんが都政について真剣に考え投票に行くことが東京の、ひいては日本の未来を作り上げていくのだと思います。