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馬鹿なこととITと馬鹿なことと競馬と変な資格が好きです。でも馬鹿なことはもっと好きです。

文系でも1カ月で応用情報技術者試験に合格する勉強法

文系でも応用情報技術者に1カ月で合格できる

まず初めに断言したいのは、文系でも1カ月あれば応用情報技術者に合格することが出来るという事です。

私の低スペック

証拠というわけではないですが簡単に自己紹介も兼ねて私の低スペックを紹介します。

私はいわゆる私立のDランク大を卒業し田舎の中小企業にUターン就職、総合職として総務部や商品開発部に所属していました。

会社の規模はそれほど大きくありませんが、独立した情報システム部門もある会社です。

私は、応用情報技術者を取得後、ITストラテジスト試験に合格し情報システム部門に異動したのですが受験段階では総務部、商品開発部で部署内の情報システムの設計や運用を仕事の片手間に行っていた程度の半ば素人でした。

受験のきっかけ

受験のきっかけは商品開発部に所属していたときに情報システム部とのシステムスクラッチ開発の大型合同プロジェクトでした。

商品システム部の代表として選ばれた私は、自身の知識の浅さにショックを受け、体系的に情報技術について学びたいと思い応用情報技術者試験の受験を決意しました。

最初は基本情報技術者の受験も考えたのですが当時私は20代後半だったため、一足飛ばして応用情報技術者試験を受けることにしたのです。

勉強期間

応用情報技術者試験の受験に申し込んだものの前述のとおり大き目の合同プロジェクトを抱えていたため、勉強期間は実質1カ月あったかなかったかという程度でした。

しかし私は1回の受験で応用情報技術者試験に無事合格することが出来ました(午前午後とも正答率85%結構余裕の合格でした)

具体的な勉強方法

社会人にとって自主学習を行う時間を確保するというのはなかなか難しいものです。

そのためどれだけ効率的に勉強するかというのがカギになってきます。

ついこの間リオ五輪で体操個人総合で金メダルを取った内村選手が強さの秘訣として「無駄な練習をしない」という事を挙げていましたがまさにその通りだと思います。

応用情報技術者試験に合格する最短の方法は「無駄な勉強」をしないという事です。

午前問題の学習:参考書を読んだらとにかく空き時間に過去問を解きまくる

午前の問題は選択式問題です。そしてそのうち結構の割合で過去数年に出された過去問がそのまま出題されます。

私がお勧めする参考書は技術評論社の「合格教本」です。体系的にわかりやすくまとめられており、応用情報技術者試験に合格するために必要な知識が網羅的に書かれています。

そして、CD-ROMに過去数年間分の過去問が入ったアプリがついてきます。このアプリが私の一番のおすすめポイントです。

正直「合格教本」は合格に必要な情報が網羅されているため700ページを超えるものすごい量の情報が詰め込まれています。

そのため一通り読むだけでもそこそこ時間がかかります。すべてを覚えようと思ったらいくら時間があっても足りません。

そこでおすすめする方法が1回か2回「合格教本」を読んだら、あとは過去問を解きまくるという方法です。

過去問を解いていたら自分の得意なジャンル、苦手なジャンルの傾向が見えてきます。

苦手なジャンルがわかったら「合格教本」のそのジャンルをもう一度読み直すのです。

イメージとしてはPDCAサイクルのチェック→アクションを繰り返すイメージです。

情報技術者試験の午前問題は意外としっかり体系的に作られています。そのため、上記の方法でチェック→アクションを繰り返すだけで応用技術者に必要な知識を点ではなく線で覚えられるようになっています。

過去問の正答率が9割を超える程度になっていれば、その時点で応用情報技術者として必要な知識を十分備えているといえるレベルになっているといえます。

午後問題の学習:勉強するジャンルを得意ジャンルに絞る

午後の試験は記述式で150分で11問中6問を選択して回答する試験方式になっています。

午前の過去問の正答率が9割に達していればどのジャンルでも合格するのに十分な予備知識があるといって問題ありません。

しかし合格を確実にするためには無駄な勉強をしないことが重要です。

午後試験のおすすめ問題集はアイ・テック発行の「午後問題の重点対策」です。

この中から7~8問分のジャンルの問題を重点的に勉強することが合格の近道です。

なぜ6問分でないかというと、本番の問題には合う合わないがあるため予備として1~2ジャンル余裕を持っておくためです。

そうすることにより初めから決め打ちするよりも受験時の心の余裕が違ってきます。

私は元々文系でかつ上流案件にかかわることが多かったため、ネットワークの分野が苦手でした。また組込みシステムをそもそも取り扱っていない会社だったので組込みシステムもいまいちピンときません。

そのため自分になじみのあるデータベース、システムアーキテクト、マネジメント系、ストラテジー系の問題を中心に勉強し保険として情報セキュリティ系とプログラミングも併せて勉強しました。

敢えてネットワーク系と組込みシステムは捨てるという選択をしました。

勉強法は午前問題と変わりません。「午後問題の重点対策」の問題を解いて、間違ったところを覚えなおすという作業の繰り返しです。先ほども言ったチェック→アクションの繰り返しです。

午前問題の勉強を十分にしていれば意外と初めから得意ジャンルなら合格点を取れると思います。

しかし満点を取るのは難しいので間違ったところをしっかり復習することが大切です。

そうすることによって効率的に午後の合格に近づくことが出来ます。

試験本番当日

試験本番当日は変に気負わないことが大切です。

自分には合格する実力があると信じて普通に試験を受けることをお勧めします。

試験開始の1時間か30分ぐらい前に行って自分の苦手なところの再確認をするもよし、ゆっくり試験会場を散歩するもよしだと思います。

私の場合は変に分からない部分を見つけると舞い上がってしまうと思ったので、直前の勉強はせず試験会場となった大学の見学をして回りました。

午前試験は十分過去問で対策ができているので特に何も考えず受験するだけで突破できるはずです。

午後試験もスタンスは変わりませんが、私の場合は少し計算が狂いました。

問題選択は柔軟に考えることが重要だと感じた瞬間でした。

実はその年の試験の問題はマネジメント系の問題が難しくネットワーク系の問題がすごく簡単だったのです。

そこで私は、午後問題で対策をしていたマネジメント系の問題を選択せずに、ネットワーク系の問題を選択しました。

結果的に勉強していたジャンルを捨て全く勉強していないジャンルを選択したのですが、午前問題を徹底的に勉強していたおかげで無事合格することが出来ました。

まとめ:合格するには午前問題の過去問を徹底的に勉強すること

最終的に午後の対策を全くしていなかったネットワーク系を選択しましたが、結果は85点で無事合格しました。

この点数から察するに、ネットワーク系を選択したことは結果的に正解だったといえると思います。

これは午前問題の過去問を徹底的に勉強した結果です。

午前問題の過去問をチェック→アクションのサイクルで覚えきったおかげで、対策していないジャンルでも午後試験で合格点が取れるだけの体形的な知識が素地として身についていたことが勝因だと思っています。

私は午前問題の過去問で基礎力を上げることが応用情報技術者試験に合格する最も効率的な勉強法だと思っています。

ちなみにここで得た体系的な知識は1年後ITストラテジスト試験に合格したときにも役に立ちました。

高度情報処理試験になるとまた別の要素も入ってきますが、応用情報技術者試験関していえば一番重要なのは体系的な基礎力だと思います。

午前問題を所詮選択問題だと思って適当にやるのではなく、午前問題を徹底的に自分の血肉にすることこそが応用情報技術者試験に合格する最短距離だと私は思います。