普段の生活においても学校、仕事においても遠慮がちな性格で、自分を出せないという悩みを持つ人は多いと思います。
相手に合わせているうちに気づいたら損な役回りをやらされていたり、興味のないことをさせられたりと遠慮をしていると周りに振り回されてしまいます。
私もそういう経験があり、どうすれば遠慮せず自己主張できるかということに悩みました。
いろいろな心理学書や自己啓発書を読みましたが、それらの本の中に3つの共通点を見つけました。
それ以来、その3つの考え方を心がけることによって少しずつですが、遠慮がちな性格を克服してきています。
考え方自体はそれほど難しいものではありません。ただ少し受け入れづらいかもしれません。
それでも考え方を変えることによって遠慮がちな性格を克服することは可能です。
遠慮という感情は自分勝手な感情である
一つ目の考え方、それは「遠慮という感情は自分勝手な感情である」ことを知ることです。
これを見たあなたは、「相手のことを思って遠慮しているのに」、とか「自分の考えを出さないのに自分勝手とは何事か」と憤慨するかもしれません。しかし、遠慮という感情はとても自分勝手な感情なのです。
「相手のことを思って遠慮する」、「自分の考えを出さない」という行動は、相手に否定されたくない、嫌われたくないという心が作り出しているいわば自己防衛の感情です。
相手に否定されることや嫌われることを恐れるがあまり、「相手のことを思って」という理由をつけて自分の感情を押し殺しているだけなのです。
遠慮がちな性格を克服する初めの考え方は、それを理解することです。
否定されたくない、嫌われたくないという感情が遠慮を生み出しているということを理解できれば、「相手のことを思える」人間なら自己主張できるようになります。
遠慮しようがしまいが嫌われる人には嫌われる
遠慮している人には残酷な話ですが、「遠慮しようがしまいが嫌われる人には嫌われ」ます。
世の中には当然自己主張すべきだという考え方の人もたくさんいます。そういう考え方の人にとっては、遠慮して自己主張しない人は疎ましい存在です。
もちろん相手がコントロールしたがるタイプ人間であれば、遠慮してイエスマンとしてついてきてくれるあなたのことを気に入ってくれるでしょうが、その場合、損な役回りが回ってくる可能性を否定することはできません。
逆にあなたが自己主張する人間の場合、当然自己主張すべきという考え方の人は喜んであなたの意見を取り入れてくれるでしょう。ただし、コントロールしたがるタイプの人との関係性は悪くなるかもしれません。
どちらにせよ、すべての人間に嫌われない、否定されないというのは無理な話なのです。
それであれば、できる限り自己主張をし、自分の意見を受け入れてくれると仲良くするほうが精神衛生上も楽になれるでしょう。
すべての人には自己主張する平等な権利がある
初めの2つの考え方は少しネガティブな考え方でしたが、一番重要なのはこの3つ目の考え方です。
「すべての人には自己主張する平等な権利がある」ということです。
学校だと先生と生徒、会社だと上司と部下など、一見平等に見えない関係性もありますが、一度学校や会社を離れるとその関係はなくなります。立場や肩書というのは非常に狭い社会でしか通用しない関係性です。
そういう狭い社会のフィルターを外してみると、先生と生徒、上司と部下はそれぞれただの人間であり貴賤のあるものではありません。
狭い社会の中では、先生や上司の命令、指示には従う必要があります。しかし自己主張してはいけないということはないのです。指示が間違っていると思うのであればそれを指摘する権利はあります。そのうえで命令や指示を最終決定する権利を先生や上司は持っているだけなのです。
遠慮を克服する単純だけど効果的な考え方
これらの3つの考え方はそれぞれ非常にシンプルな考え方です。
しかしそれらを意識して生活することにより、徐々に自己主張ができるようになっていきます。
私がこの考え方に出会ったとき一番ショッキングだったのは遠慮が自分勝手な感情という考え方でした。
正直初めは受け入れられずに憤ったことを覚えています。
しかし、あえてそう考えることにより徐々に遠慮せずに自己主張することができるようになりました。
さすがに遠慮して自分勝手といわれるのは癪に障ります。
それなら自己主張して自分勝手と思われるほうが全然ましです。
その後、自己主張しているうちに、実感としても遠慮は自分勝手な考え方だというのが理解できました。
より良い解決案があるのに自己防衛してそれを言わずにいるほうがよっぽど自分勝手だなと今は思っています。
結構な発想の転換が必要でしたが、今は考え方を変えてよかったと思っています。
あなたもぜひ遠慮がちな性格を克服したいなら、この3つの考え方を取り入れてみてください。