私が病気で倒れている中、妻がなんとパートから正社員になりました。
しかも、いきなり総務部長という役職です。
実は妻は結婚する前の会社でもパートから正社員になり、最終的には社長室長になり寿退社したという実績があります。
(東京から関西に引っ越しする必要があったため)
今回はそんな妻を身近に見ている私が妻から聞いた経営者から必要とされる仕事術を紹介したいと思います。
上司のイエスマンにならない
一つ目の仕事術は上司のイエスマンにならないという事です。
仕事を行う上で役職が上がるほど、仕事の責任範囲は広がっていきます。
そのため、個別の案件などについては上司も漠然とした指針を持っているだけという事も少なくありません。
そのため、上司から仕事の話があったときにイエスマンにならないという事を妻は重視しています。
単純なイエスマンでは漠然とした指針により話を進んでしまうため、具体的な行動方針を設定することができません。
そのため妻は、ある程度上司の話を理解していても、あえて反対意見をぶつけてみたり、部下として自分のほうが知ってる情報を開示し掘り下げて質問するなど上司のビジョンを具体化するコミュニケーションを心がけています。
そうすることによって、上司も具体的に指示が出しやすくなりますし、本人としても持っていきたい方向に話が誘導できるため、仕事が非常にやりやすくなるのです。
もちろんこのようなコミュニケーション技術は一朝一夕で身につくものではありませんが、姿勢としてまねしていきたいものです。
俯瞰で観察しスタッフのケアを怠らない
妻の仕事術のすごいところは他のパートスタッフのケアも怠らないという事です。
妻の基本的な仕事術はコミュニケーションから始まって、コミュニケーションに終わります。
同僚のパート社員の働きぶりを俯瞰で観察し、頑張っている新人、悩んでいる新人には積極的に声をかけます。また、立場が上のリーダー的なパートに対いても見えるところでも見えないところでもサポートして仕事が滞りなく進むようケアしています。
妻は常に2手先3手先を読み問題が起こる前にコミュニケーションでトラブルの芽を摘まないとあとあとめんどくさいから、と言っていますが、トラブルが起こる前に人を見るというのは確かに優れた戦術だなと感心するばかりです。
好き嫌いを仕事に持ち込まない
もう一つ妻が心がけていることに、好き嫌いを仕事に持ち込まないという事があります。
相手を観察し、相手の性格、行動の特徴を把握したら、それを好き嫌いという感情で処理せずに、どういう方法を使えばその人がうまく動いてくれるかをまず考えます。
例えば相手が負けず嫌いな人間であればあえて、相手を刺激するような言い方で話をします。逆に相手が理屈で理解するタイプなら論理的に相手を説得します。調子に乗りやすいタイプであればいい風に調子に乗れるように相手を持ち上げます。相手が好きでも嫌いでもそのスタンスは変えません。本人もある程度サイコパスであることを自覚しているようですが、その使い分けにはいつも話を聞いていて驚かされます。
とにかく相手に尽くす
この言葉を見ると、良妻賢母という言葉が浮かんできますがそうではありません。
妻は相手に恩を売れる機会があれば多少無理をしてでも恩を売ります。
それが、相手からの信用につながるし、今後逆にお願いしやすくなるからです。
昔から一般的に女性は尽くすのが美徳と言われていましたが、其れとは全く違う考え方です。
今後のビジネスをより楽にするために売れる恩を見つけたら必ず売っておく。これが彼女のスタンスです。
妻は天才なんじゃないかと思うことがよくある
手前みそながらうちの妻は天才だと思います。
私も、トップレベルの頭脳が集まる会社で働いた経験がありますが、その会社の尊敬するマネージャー陣にも引けを取らないぐらいのコミュニケーション能力と戦略化としての能力を持っています。
自分は現在の孔明だと言っちゃうあたりがうぬぼれていてかわいいと思うのですが、あながちうぬぼれでもないかもありません。
上記の4点については私もなるべく心がけていたことなのですが、コミュニケーション能力が低く徹底できていませんでした。
それをいとも簡単に成し遂げる妻には、頭が上がらず、ただただ尊敬の念を抱くばかりです。